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乗り込む直前、ドンっと重い衝撃
「うわっ!」
「っ!!」
後ろの人が俺にぶつかってきて、よろけた。
「あ、すみません」
日本人の悲しいサガだろうか。相手がぶつかってきたが俺も一応謝った。
パッと相手を見れば、同い年ぐらいに見える男の子。パーカーを羽織って明らかに明るめの髪色、ピアスだらけの両耳。切れ長の目。一目瞭然彼はヤンキーだった。
「…」
風貌はヤンキーだが相手も一言謝るかに思ったのだが、俺の思い違いで日本人魂は彼の中に存在しなかったらしい。
俺の顔を凝視したのち、彼は何も言わずに何処かへと消えてしまう。
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