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「で?お前がシャーペンであると仮定して。だ。」
「しかも、まだその段階疑ってるの?ひどい!」
「そのシャーペンのお前に聞きたいことがある。」
「あ、でね、確かに私はシャーペンなんだけど、この世界での本名はちがっくてさ。
これがまた余計に長いんだぁ。
改めまして!私の名前はクルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッターナラーチャタニーブリーロム・ウドンラーチャニウェットマハーサターン・アモーンラピーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット・フ・リシャ・ペンナー二世」
「最後のフ・リシャ・ペンナー二世とかいう糞ダサい名前以外バンコクの正式名称じゃねーか!」
「たぶんジュゲムよりはファンタジーぽいって設定段階で思ったんだろうねー。でも、私、この名前、男らしくて好きだよ。」
「いや、リシャとか完全に女の名前」
「リシャが男の名前で何が悪いんだ!!私は男だよ!歯ぁ食いしばれ!そんな主様、修正してやるっ!」
「いや、お前は女だよ!」
「あ………そうか……そうだったな……。
でも、私、女に生まれなければよかった。力づくで男の思うままにならずにすんだかもしれないから。
私。男に生まれればよかった。」
「ファイトとか言わねーからな。とりあえず今からいう質問に答えてくれるか。
ここはどこだ?」
「そんな強引な話題転換だと、話の腰が椎間板ヘルニアになっちゃうよ?もう……
でも、そろそろホントに話進めないとリターンオブバルクの二の舞になるから答えてあげる。」
「え、リターン……何?」
「端的に言えばここはあなたの頭の中です!主様!」
「…………はっ?」
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