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秋が過ぎ、高校一年の冬休みの半ば頃だった。
桜と一泊で京都に行く事になった。
ついでに京都に在住の友達を紹介してくれる事になった。
京都駅で待ち合わせとなり、紹介してくれる子は先に待っている様子だった。
その少女は細くて全身が黒いゴシックに似た服装をしている。
サラサラの長い髪が一つに纏まっていて賢そうな雰囲気だった。
「初めまして。凛といいます。」
凛と名乗る少女は丁寧にお辞儀をする。
「はじめまして。紫乃と、申します。」
桜から聞くところによるとこの凛という人物も何体もの式を使役する者だった。
凛さんは霊が見えて話せるという。
更には自分の身体に霊をおろす事も出来るのだという。
カラオケで霊をおろす姿を見ていたが、それぞれの霊の歌い方や特徴が違っていて全員を把握するのが難しかった。
コロコロ中身が変わっていく様は多重人格者に見える
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