其々の思い

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桜は平日の昼時に、とある場所へと向かっていた。 桜は紫乃のやり方が気に入らないと思った。 傍におかない守人なんて意味があるのだろうかと。 あれでは穿が可哀想だ。 穿は徐々にだが怨霊化している。 ならばいっそ… 桜はとあるマンションの一室へと入る。 扉には小さな看板がついていた。 《spiritual占い部屋》 「久しぶりだね、ユリア。今日は占いじゃないくて、ちょとだけ聞いて欲しい事があるんだけどいい?」 「あらあら、久しぶりね、桜。 いきなりアポなしで来ちゃうなんてあなたらしいわよ。 そうねー…今のこの時間は予約もないし暇だから大丈夫よ。 聞いて欲しい事って何?」 ユリアは背が低く、茶髪の髪にローブのワンピースを着ている。 「占いの館とここを掛け持ちしていて大変なのに、ごめんね。助けてあげて欲しい子がいるんだけど。」 桜は客人用のソファに腰掛ける。 「........それならインターネットから予約して相談して貰えればいいんだけと?ウチはそういう店だから。」 ユリアは困ったように笑う。 「いや、助けてあげて欲しいのは生きてる子じゃないの 実は……」 * * * *
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