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桜は平日の昼時に、とある場所へと向かっていた。
桜は紫乃のやり方が気に入らないと思った。
傍におかない守人なんて意味があるのだろうかと。
あれでは穿が可哀想だ。
穿は徐々にだが怨霊化している。
ならばいっそ…
桜はとあるマンションの一室へと入る。
扉には小さな看板がついていた。
《spiritual占い部屋》
「久しぶりだね、ユリア。今日は占いじゃないくて、ちょとだけ聞いて欲しい事があるんだけどいい?」
「あらあら、久しぶりね、桜。
いきなりアポなしで来ちゃうなんてあなたらしいわよ。
そうねー…今のこの時間は予約もないし暇だから大丈夫よ。
聞いて欲しい事って何?」
ユリアは背が低く、茶髪の髪にローブのワンピースを着ている。
「占いの館とここを掛け持ちしていて大変なのに、ごめんね。助けてあげて欲しい子がいるんだけど。」
桜は客人用のソファに腰掛ける。
「........それならインターネットから予約して相談して貰えればいいんだけと?ウチはそういう店だから。」
ユリアは困ったように笑う。
「いや、助けてあげて欲しいのは生きてる子じゃないの
実は……」
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