禁じられた思い

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「俺はそろそろ戻るわ。なあ、一つ俺からも聞いていいか?」 「なんだい。」 「あんたは紫乃の事どう思ってる?」 アキはニッコリと微笑んだ。 「内緒。」 「そっか…。って内緒かよ。それ答えてねー。」 「答えるなんて一言も言ってないよ。」 穿は不貞腐れながら渋々と帰っていった。 もし自分が凄い愛しく思ってる事を言ったならば、穿はどういった反応をするのか気にならない訳ではなかった。 が…、古からの縁があるのは自分だけでいい、他はいらないしどうでもいいと、冷たい感情が沸き起こる自分もいるのだった。 *** ** *
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