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「祟り神で蛇神など、人間が最も忌み嫌う存在ではないか。
それで良く人間の小娘1人に執着など出来るな。
人間が憎くはないのか。」
「あいにくならないね。」
「ふ…。何処までも愚かな男だ。
貴様には力で敵わぬというのならば、違う策を練って貴様に封印を解かせるしかないな。
今回は出直そう」
雪華は私に一瞬だけ目を向けた。
そして霊団達の額には再び刻印が刻まれ、霊団と雪華は共に姿を消した。
ルリは再び辛そうに膝をついた。
息を切らせている。
紫乃はルリに近寄った。
「大丈夫ですか?」
「…大丈夫よ。」
ルリは紫乃が気に入らないと心底思ったがあえて態度には出さなかった。
アキはこんな何にも出来ない女の一体何が良いのだろう。
ルリは近寄ってくるアキに抱きついた。
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