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「穿……。」
名前を呼ぶ。
勝手に涙が溢れた。
穿は横から少し離れた位置にいる紫乃を無感情なまま見据えた。
目線の先にはまるで感情を動かすものなど何もないかのように紫乃をつまらなそうに見ていた。
「穿…だよね…?成仏、したんじゃないの?」
穿は黙ったまま、静かに紫乃に近寄る。
そして無感情なまま抱き寄せ押し倒した。
「せ…っ!…ん!!」
首筋に唇が履い、そして穿の両手が頬に触れる。
紫乃は突然の出来事に驚き、動けずにいた。
そこから手が緩やかに流れるように首に届く。
すると穿は勢いよく首を締め付けた。
紫乃は苦しみに呻く。
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