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幾年経とうとも。
傍にあり続ける。
成長する前に出逢い、傍にいると誓いを立てるか、それとも成長した後に誓いをたてるかなだけ。
だから私は待つ。
待てないというならば、今を生きるというならば、今だけを見て、より強きも者に従うというのならばそうすればいい。
君の好きにすればいい。
誰も責めない。それはそれで正しい。
長い長い時を生きているとね、一点だけを見るのは難しいんだ。
君は幼い。
そして霊能力者に利用される為に力を与えられた。
危ない武器(霊力)を振り回す子供と同じ。本当そういう者たちが今は多いね。
頼りない者に従い守るよりは力のある頼れる者に従い、善悪も何も考えず、いう事を聞いて大切に守ってもらうといい。
未来永劫共にいても構わないと思える人ならば使役されてればいい。
私は誰にも従わない。ただ自分で決めた事をしているだけ。
」
穿は戦意が喪失したのか、悔しさを含ませ目線を逸らす。
「こいつにはお前みたいな強い奴かいた方がいいんだろうよ。俺みたいな弱いやつが傍にいるより。」
「君のコンプレックスはさしずめ己の力の弱さ、かな。
だから強い者に惹かれる。
何度も言うけど強さなんて今の一点から見た尺度でしかないよね。
これから強くなればいいだけだろう?
最初から強すぎてもまた新たに敵や問題が増えるだけだよ?
それに忠告するけど、自分の為にバカバカと力を使う奴なんてそのうちいつか自爆するよ?
それ相応の報いがある。
それでも君はその強くて可愛い主人とやらに従うのかい?
」
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