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それからアキに対して三体の式神は総攻撃を繰り広げた。
一体は風を操り、更に一体は火を操り、最後の一体は剣を持ちアキに振りかざす。
アキはそれを交わし、守備の術を使って弾いたり返したりしながら戦っていたが、段々と力が弱まっていくのを感じた。
イツキはアキをサポートしつつ戦っていたが、大きな打撃をくらい弾き飛ばされた。
うつ伏せに倒れ立ち上がれない様子だった。
術は集中力と霊的エネルギーを消費する。
長期の戦いはこの集中力と霊的エネルギーが強い者が勝つ。
顔色一つ変えないがアキの体には無数の傷が広がっていった。
紫乃はこれ以上見ているのは耐えられなかった。
自分の力を暴走させた。
タイキの施した結界が割れる。
すると、紫乃の力ではない何かの力が働くのを感じた。
結界が完全に割れ、消し去った。
……こんな時に穿の顔がふと浮かんだ。
(…穿…?)
紫乃はすぐさま、気持ちを振り切り式神に力を与えているタイキを即座に創り出した竹刀に霊力を込めて振りかざした。
タイキが弾き飛ぶ。
式神の一体が咄嗟に主人を守ろうと反射的に紫乃目掛けて炎を浴びせた。
式神はしまったという顔をした。
紫乃は炎に焼かれて倒れる。
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