第1幕『璃乃』

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(ココがバスルーム…。 あ、屋上は大浴場兼プールになってるって言ってたな…。 あとは…各自の部屋に…ココがリビングか…。 本当に日本とは思えないっ!!) ーーーガタッ 私、1人しか居ないハズのリビングから物音が聞こえた。 (間違いない…。誰か居る!!) 物音がする方に引き寄せられるように恐る恐る近づく私。 「誰か…居るの…?」 リビングの曲がり角に『その人』は倒れ込んでいた。 (葉)「み…み…み…」 (み?) (葉)「水を…」 水を与えないと死にそうな 『その人』に私は急いで水を差しのべた。 『その人』は勢い良く水を飲み干すと ようやく顔を上げた。 その顔は卯月さんよりは年下な感じで ものすごく整った顔をしていて 見たことのないぐらい綺麗な面立ちだった。 まるで、ホストさんのような…。 それに…不思議な瞳をしていて引き寄せられる。 (それにしても…なんか…ボロボロ?)
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