第1幕『璃乃』

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『その人』は水を得て、ようやく言葉を発した。 (葉)「…て、ゆーか? キミは、だぁれ?子猫ちゃん?天使なのかな?」 (て、て、て、手が顎に…っ///) 「あ、あ、あ、あのっ! 私、璃乃って言います!///」 (葉)「あー…。奈々生の再婚相手の娘さん? てっきり、美しい天使が迎えに来たのかと思ったよ」 「は、は、はいっ///」 (それよりも… 早く手を離してくれないかな…っ!?///) (葉)「俺は…『葉月』だよ。 ココの3男。ヨロシクね?」 ーーーチュッ 葉月さんは、そのまま頬にキスをしてきた。 (キ、キ、キス!?) 突然のことで頭がスッカラカンになってしまった。 (葉)「おーい?子猫ちゃん?大丈夫?」 (大丈夫なワケあるか!!///) 「な、な、な、なんで葉月さんは倒れてたんですか!? 救急車とか呼びますか!?」 (葉)「あー、気にしないで?気にしないで? 〆切り前は、いつものことだからさーぁ」 (〆切り前?)
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