第1幕『璃乃』

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ようやく、坂道を上りきると…そこには…。 ドーンっと、そびえ建つ大きな洋風な マンションが。 (コ、ココは…日本ですか!?←(笑) なんですか!?この大きな建物!! ココが私の住む家なんですか!?) 地図をもう一度、見てみた。 (ありえない…。 この『私』が見間違うワケがない…) いや、間違いなくココが私の新居だ。 ーーーピンポーン 入り口にある『細波』と書かれた番号の オートロックのインターホンを鳴らす。 (セキュリティーも万全…) 「はい」 インターホンからは声の低い男の人が出た。 「あ、あ、あの…私、璃乃って言います」 緊張から声が詰まってしまった。 (卯)「あー…貴女が…。 話は母から聞いてます。今、開けますね」 淡々と話す男性に少し冷たさを感じてしまった。 (この人が私の『兄弟』になる人? ちょっと怖いなぁ…) オートロックが開かれ 私は最上階の部屋へと向かった。
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