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ようやく、坂道を上りきると…そこには…。
ドーンっと、そびえ建つ大きな洋風な
マンションが。
(コ、ココは…日本ですか!?←(笑)
なんですか!?この大きな建物!!
ココが私の住む家なんですか!?)
地図をもう一度、見てみた。
(ありえない…。
この『私』が見間違うワケがない…)
いや、間違いなくココが私の新居だ。
ーーーピンポーン
入り口にある『細波』と書かれた番号の
オートロックのインターホンを鳴らす。
(セキュリティーも万全…)
「はい」
インターホンからは声の低い男の人が出た。
「あ、あ、あの…私、璃乃って言います」
緊張から声が詰まってしまった。
(卯)「あー…貴女が…。
話は母から聞いてます。今、開けますね」
淡々と話す男性に少し冷たさを感じてしまった。
(この人が私の『兄弟』になる人?
ちょっと怖いなぁ…)
オートロックが開かれ
私は最上階の部屋へと向かった。
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