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最上階に到着。
(長いエレベーターだった…。
本当に、コレは日本の建物なのか!?)
最上階には1つの扉が備えられていた。
そして、中から出て来たのは…。
(卯)「貴女が璃乃さんですか?」
スラリとした長身で
スーツ姿でオールバックに髪をセットした男性。
あきらかに私よりも年上で落ち着いた感じの人。
今から出かけようとしてたような様子だった。
(うわっ!!カッコイイ人…。誰なんだろう?)
(卯)「母の『奈々生』から聞いてますよ」
奈々生さん。
父の再婚相手で私の義母の名前。
(つまり…この人が私のお義兄さん!?
こんなカッコイイ人が!?なんか…緊張するわぁ…)
「あ…あ…あのー…。
私…璃乃って言います!
これから、よろしくお願いします!」
私は深々と頭を下げた。
(卯)「頭を上げて下さい。
これから兄妹になるんですから。
私は長男の『卯月』です。
こんな玄関先で立ち話しても仕方ないので
中に入りませんか?」
「あ…はいっ」
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