第1幕『璃乃』

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最上階に到着。 (長いエレベーターだった…。 本当に、コレは日本の建物なのか!?) 最上階には1つの扉が備えられていた。 そして、中から出て来たのは…。 (卯)「貴女が璃乃さんですか?」 スラリとした長身で スーツ姿でオールバックに髪をセットした男性。 あきらかに私よりも年上で落ち着いた感じの人。 今から出かけようとしてたような様子だった。 (うわっ!!カッコイイ人…。誰なんだろう?) (卯)「母の『奈々生』から聞いてますよ」 奈々生さん。 父の再婚相手で私の義母の名前。 (つまり…この人が私のお義兄さん!? こんなカッコイイ人が!?なんか…緊張するわぁ…) 「あ…あ…あのー…。 私…璃乃って言います! これから、よろしくお願いします!」 私は深々と頭を下げた。 (卯)「頭を上げて下さい。 これから兄妹になるんですから。 私は長男の『卯月』です。 こんな玄関先で立ち話しても仕方ないので 中に入りませんか?」 「あ…はいっ」
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