まいごのまいごの

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 なんなんだろう、寒いのにあったけえ。  千鳥足で鼻歌をハミングする美羽の純真爛漫な様子をちらりと眺めみて、ナターシャの心中は苗から早稲に変わる。  白ペンキで塗られた校門を出て、2人は坂を降りバス停まで歩く。  停留場に到着し、2人は、車内一番の右奥に連れだって座る。2人の他、プラスチック製の杖をついた老婆以外客はいない。
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