第一章

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無事に着いたら電話してって伝えていたから、彼女から電話がきた。 「ただいま。家に着いたよ。今日は、ありがとう。」 その声を聞いて、安心する。 「おかえり。無事着いたなら良かった…今日は、楽しかったよ。おやすみ。」 電話を切った。 声を聞いて、彼女を想うと、また会いたい気持ちが込み上げて、心臓のあたりがキュッとした。 次の日も、その次の日もーーー、 放課後は一緒に帰る約束をして、バイトまでの時間は一緒に過ごした。 最初は、「明日も一緒に帰ろ」って、 俺のほうが毎日一緒にいたくなって、 ーーー最近は、放課後は一緒にいるのが当たり前になってきた。
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