第一章

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毎日のように学校帰りに一緒に帰ったり、デートしたりしていたら、 気づいたら、俺は、完全に彼女に恋していた。 「ーーーすごい好きだよ。いつの間にか、大好きになってた。」 彼女の瞳を見たら、つい口走ってしまった。 今まで、好きだの、愛だの、恋だの、 他人の恋愛にはあざ笑ってた俺が、 初めて恋した相手に、 初めて、自分の感情を伝えた。 そしたら、抑えきれなくなって、自然と彼女の唇にキスをしていた。 彼女もそれを受け入れてくれた。 一度キスを許された俺は、それ以来、何度か彼女とキスをした。 「好きだよ。」って言うことも、 彼女の前なら素直に言えた。 ーーーキスするたびに、 身体がそれ以上を求めるようになっていたが、 だけど、純粋に俺を好きだと言ってくれる彼女に、 これ以上触れていいのか、 正直、俺も男だし、 好きな子の身体に触れられないなんて我慢の限界で…。
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