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専門学校では、実習が同じクラスになった隣の席のヤツ(男)とすぐに友達になった。
最近は、そいつと、昼飯を食べている。
学校前のコンビニで、昼飯を買って待ち合わせしていた食堂へ向かう。
食堂の椅子に座っているヤツを見つけると、ヤツの前に女の子が立っていて、
笑いながらなにか話していた。
相手の子を見てみる。
背が低くて子柄だけと、笑顔が明るくて元気そうな子、
少し離れた場所からみた彼女は、そんな印象だった。
ヤツの隣に、会話を遮らないようにそっと座った。
俺に気づいた彼女が、俺を見て、何度も瞬きして、あからさまに固まった。
俺は、一応、会話を止めて遮ってしまったお詫びと、初対面の挨拶のつもりで、頭だけ下げて一礼した。
彼女は、さっきまでの笑顔とは明らかに違うカチカチの作り笑顔で、俺に頭を下げて、
そのあと、ヤツに「じゃあ。またね!」と言ってすぐに行ってしまった。
聞くと、違う曜日のクラスが一緒で同じ班になり仲良くなった子らしい。
しかも、午後の実習では、ヤツと俺とも同じクラスの子だと言う。
午後になり、実習が始まり、準備で、実習に使うフラスコを取りにキャビネットへ行くと、昼休みさっきヤツと話していた彼女がいた。
前から同じクラスだったのに、こんな子いたんだと初めて気づいた俺。
背が低い彼女が、背伸びして、高い戸棚に手を伸ばしていた。
「……大丈夫?これ?」
そう言って、俺は、彼女にとって渡した。
「どうも、ありがとう。」
少し顔を赤くして、照れた笑顔で礼を言われ、俺まで顔が赤くなる。
女っけなく、高校時代過ごしてきた俺は、
女の子に興味なんか持ったことなかった。
名前も覚えるのも面倒くさいくらいだった。
だけど、不思議だ、
彼女の容姿と名前は、初めて話したその日にすぐに覚えた。
それ以来、すれ違うたびに、挨拶して、よく話すようになった。
もともとヤツと話していたときも、気さくな性格な彼女。
俺ともかなり気さくに話すようになっていった。
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