第一章

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ーー数ヶ月後。 放課後、コバちゃんって呼ばれている実習仲間の女に声をかけられた。 「ちょっと話あるからさー、来てくれない?」 「はなしって何?」 いきなり過ぎて、びびる俺。 「んー、ここじゃちょっと…、 ……いいから来て!」 なんか、やな予感。 前にも体育館裏に呼び出された記憶がよみがえる。 その時は、知らない女子に、告られたんだった、 コバちゃんかー、 もし告白だったら………付き合うとかマジ無いな。 まじ、気まずいわ。 それか、これから、俺は集団リンチにでも合うのだろか…。 誰かに恨まれるような生き方した覚えはないんだけど。 「いいから、早くきて!」 しぶしぶ、コバちゃんのあとをついていく俺。 コバちゃんは、非常階段のドアの前につくと、 「呼んだのは私じゃなくて、この中だから!」 俺にドアの外に出るように言った。 ガチャっとドアを開けて外に出ると、 そこには、いつも爽やかな、あの彼女が立っていた。 彼女は、今から俺に何を話す?? ドキドキ鼓動が早くなる。 と、同時に、コバちゃんに告白されるのかと思って、びびってついてきた自分に恥じる。 そして、 コバちゃんに告白されるんじゃなくて、良かった!なんて、思ってしまった。 「イキナリ呼び出されて、ビックリしたよね、ごめんね!」 彼女は、向かい合って言った。 「どうした?話って…。」 「…あのね、凄い、好きです…、 大好きです。付き合ってください。」 彼女は、緊張した声でそう言った。 「うん、いいよ。よろしくね!」 俺は、心の底から、告白されたのが彼女で良かった! なぜか安心して、そう答えていた。 それに、ヤツにとられるくらいなら、 彼女は、俺の女になってくれ! そんな気持ちさえしていた。 すると、彼女は、 「え??いいの??」 と、目を丸くして聞く。 自分で告白して、なぜ、そんな反応なんだ? 今更、取り消しとかしないよね? 「うん。付き合おう。」 「嬉しい。ホントは振られると思ってた…、でも、ダメでも3回振られるまでは諦めないつもりだったんだ。」 緊張が溶けたようで、笑って言う彼女が、堪らなく可愛いく思えた。
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