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土日、彼女は8時間くらいバイトをしていて、学校帰りにお茶したりするくらいで、なかなか休みの日は会うことはなかった。
俺は、深夜に数時間だけコンビニでバイトしていたけど、
休みの日は、昼は趣味の釣りをしたり、高校からの友達と会ったりして過ごしていた。
そんなんだから、休みの日は会えないもんだと思っていたら、
彼女から、
「今度の日曜日、バイト休みだから水族館へ行こう」
とデートに誘われた。
学校帰りに会うのとは違う、
特別に待ち合わせなんて、
遠足の日を心待ちにしてる子供の頃のような感情を思い出す。
水族館なんて、何年ぶりだろう…。
ーーー当日。
俺は、少し待ち合わせ場所に早めに着いて彼女を待った。
待ち合わせ時間ぴったりに現れた彼女。
なんか、いつもと雰囲気が違う。
清楚な服装、そしていつもより可愛い姿に戸惑う俺。
こうして大勢の人だかりで、よく見ると、やっぱり彼女は、可愛いなって、今更ながら確信する。
それに、男の俺から見ても、今日の為に、オシャレしてきてくれたんだって分かる。
わざわざ休みの日に、人だかりに出てきてまでも、彼女に会えば、来てよかったと思えた。
デートだから、手ぐらい繋いでもいいよな?
歩きだす彼女の手を繋ぐ。
すると、彼女は、驚いて目を丸くして、その後、顔を赤くした。
「嫌?」
俺は戸惑って聞く。
彼女は、首を横にブンブンふって、照れたように笑う。
なんだよ、この反応……、すげぇかわいい。
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