生はまこと崩落に尽きる

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  ──それはとても 不思議な感覚で。 脈打つごとに 真っ白な快楽が 頭まで突き抜けて、 体の中から透明な私自身が 押し出されていくような。 苦しいなんて感覚は かけらもなくて、 ただ薄らいでいく意識が 眠りに落ちるときのあの至福に とてもよく似ていた。 私の喉をきりきりと 絞めながら見下ろしてくる 桃さまの顔が、 なにかとても大切なものを 失ったときのような表情で。 彼の首を絞めるのではなく、 それをどうにかしてあげたくて 手を伸ばす。 片手でその動作を受け止めると、 彼は私の手のひらに そっと口づけた。 その間も私は シートの上に押し付けられ、 彼の怒張を奥深くまで くわえ込んだまま ゆっくりと揺らされている。 .
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