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──それはとても
不思議な感覚で。
脈打つごとに
真っ白な快楽が
頭まで突き抜けて、
体の中から透明な私自身が
押し出されていくような。
苦しいなんて感覚は
かけらもなくて、
ただ薄らいでいく意識が
眠りに落ちるときのあの至福に
とてもよく似ていた。
私の喉をきりきりと
絞めながら見下ろしてくる
桃さまの顔が、
なにかとても大切なものを
失ったときのような表情で。
彼の首を絞めるのではなく、
それをどうにかしてあげたくて
手を伸ばす。
片手でその動作を受け止めると、
彼は私の手のひらに
そっと口づけた。
その間も私は
シートの上に押し付けられ、
彼の怒張を奥深くまで
くわえ込んだまま
ゆっくりと揺らされている。
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