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「…晃は、優衣の事…好きか?」
「…球技大会、決勝戦の後半全然ボールこなかっただろ。…俺、わざと律にボール回さなかったんだ」
晃の言う通り、確かに後半全くボールに触れられなかった。
…と言う事は、『しんどい』と言いながらも晃はまだ…。
「…優衣の事、好きだけど…一緒に居るの、正直辛い。だけど、優衣まだ怪我完治してないし、これ以上悲しい思いさせられないだろ」
自分だって嫌な思いをしたのに、それでも優衣を想う優しい晃。
「…だから、俺の気持ちを確かめたんだ? 優衣を1人にしなくて済む様に…」
晃の気持ちを全部聞いたところで、教室の扉が開いた。
扉の方に目をやると、
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