畦道。

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 優奈さんは、肩にかけていたカバンを床に置くと、その傍に座った。  いつもは優奈さんの隣に座るのだけど、今日は正面に向かい合って俺も腰を掛けた。  「…なんか新鮮だね。この座り方」  優奈さんが、少し不思議そうな目で俺を見た。  「…優奈さんは、俺の事好きですか?」  そんな優奈さんに、本題に入る前の前置きの質問を投げかける。  「…だから付き合っているんだよ?」  何かを察知したのか、優奈さんが表情を歪めた。  「付き合っていた彼氏さんと別れて淋しかったからとかではなくて?」  「…最初はそんな気持ちも確かにあった。だけど、今は本当に律くんの事が大好きだよ? 何でそんな事聞くの?」  俺のしつこい前置きに、優奈さんの方から核心に迫ってきた。
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