交差点。

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 「事故の事は、誰も悪くないって言ったよね? 私。だから、律は私に謝らなくてもいいし、何かをする必要もない」  優衣が、仲直りさえも拒む。  「じゃあ、どうしたら俺と普通に接してくれんの!? 2人共付き合ってる人いないのに、何で前みたいな関係に戻れないの!?」  ジレンマのあまり少し声を荒げると、  「…だって怖かったんだよ!! 物凄く怖かったんだよ!! 律は何も悪くないよ!! 分かってるよ!! だけどあの時、見殺しにされた気がしたんだよ!! そんな時に律はお姉ちゃんと…。ふざけんなって思ったよ!!」  『バカ!!』と優衣も大きな声を出しては俺の傍に寄り、泣きながら拳で俺の胸を叩いた。
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