交差点。

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 「…うん」  優衣が俺の胸に顔を埋めた。  と、言うことは…。  「…優衣。俺の事、好き?」  もう1度優衣に同じ質問をしてみる。  「……うん」  優衣の頭皮が赤くなっていく。  それが面白くて。からかいたくて。  「『うん』じゃなくてちゃんと言ってよ。俺は優衣が好き。優衣は?」  『好き』と1回言ってしまうと、2回目以降にカケラも照れがなくなった。  俺、外国人並に毎日『愛してる』を挨拶みたく言えそう。  「……好き。…言わなくても分かるでしょうが!! ばか!!」  だけど、頭から湯気が出そうに恥ずかしがる優衣は、愛情表現下手な生粋の日本人だったらしい。 
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