426人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ
「…うん」
優衣が俺の胸に顔を埋めた。
と、言うことは…。
「…優衣。俺の事、好き?」
もう1度優衣に同じ質問をしてみる。
「……うん」
優衣の頭皮が赤くなっていく。
それが面白くて。からかいたくて。
「『うん』じゃなくてちゃんと言ってよ。俺は優衣が好き。優衣は?」
『好き』と1回言ってしまうと、2回目以降にカケラも照れがなくなった。
俺、外国人並に毎日『愛してる』を挨拶みたく言えそう。
「……好き。…言わなくても分かるでしょうが!! ばか!!」
だけど、頭から湯気が出そうに恥ずかしがる優衣は、愛情表現下手な生粋の日本人だったらしい。
最初のコメントを投稿しよう!