426人が本棚に入れています
本棚に追加
/164ページ
「優衣は昔からそういうところがあるのよね。言っておくと、私も気付いてたからね。優衣は昔から言葉の端々に下心が見え見えなのよね。せめて『見え隠れ』くらいのクオリティーにはして欲しいのよね」
優衣のお母さんが優奈さんを援護射撃。
「そんな風には見えなかったけどなぁ」
優衣の演技は、お父さんだけには通用したらしい。そんな優衣のお父さんを、優奈さんと優衣のお母さんが『チョロすぎる』と馬鹿にした。
「私の事、そんな腹黒い人間だと思ってたんだ。ひどい!!」
優衣が下げていた顔を上げて、涙目で憤慨した。
「白くはないでしょうよ」
すかさず言い返す、優衣のお母さんに、
「小癪なのよね。優衣って」
今度は優奈さんが助太刀。
2人に押されまくって反撃出来ない優衣を、何となく女の言い合いに入っていけない優衣のお父さんと俺が傍観していると、
最初のコメントを投稿しよう!