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「アンタ、家族と一緒にゴハン食べない気?」
優衣の態度に、さすがに怒る優衣のお母さん。
「こんだけ辱められて、楽しく食卓なんか囲めるわけないでしょうが!!」
お母さんの怒りに、怒りで返す優衣。優衣が、怒っているお母さんを無視して玄関に行ってしまった。
「優衣!! 足を怪我してる子がこんな時間に出かけていいわけないでしょうが!!」
優衣のお母さんが優衣を追いかける。
「俺も一緒に行くので!! 俺、優衣の頭が冷えるまでちゃんと一緒にいますから!!」
ブチキレる優衣のお母さんを玄関に行かせまいと、優衣のお母さんの前で両手を広げて行く手を阻んでいると、
「優衣!! 今日だけだぞ!! 今度同じ事をしたら、もう優衣の分の夕食は一生なしだからな!!」
優衣のお父さんが、玄関で靴を履き替える優衣にそう言うと、『律くん、優衣の事頼んだよ』と優衣のお母さんをリビングに引っ張りながら、俺を優衣の元へ向かわせようとしてくれた。
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