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「イヤ、でも」
「いいって、いいって」
「…本当にいいんですか?」
「だから、いいって言ってるじゃん。たかがパンとお茶じゃん」
何度か『俺が』『私が』を繰り返した後、優奈さんの優しさに甘える事に。
「スイマセン。ありがとうございます」
「どういたしまして。じゃあ、ちょっとレジ行ってくるね」
優奈さんが、パンとお茶などの精算をしている間、テキトーな雑誌を立ち読みしながら待つ事に。
パラパラ無意味に捲っていると、大概最後の方のページは星占いになっていて。
占いには興味がないので、持っていた雑誌を閉じ別の雑誌に手を伸ばそうとした時、
「晃くんって何座?」
会計を済ませた優奈さんが、俺の脇から雑誌を覗き込んだ。
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