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そんな律と私は、この春めでたく同じ高校に入学した。
2人共朝が激弱な為、家から1番近い高校を目指し、受験勉強に励んだ。
私の方は合格圏内だったのだけれど、律はまさかのD判定。
担任に『志望校を変更しろ』と何度も言われていたけれど、『早起きをしたくない』という思いだけで、意地の…というか、奇跡の補欠合格を果たした。
…が、これが彼の悲劇の始まりだった。
「終わった…。次の再テスト通らなかったら、俺の夏休みが補講で消える」
そう言って嘆く律の手には、シャーペンではなく、ゲームのコントローラーが握られていて、私と肩を並べながら戦国武将をバッタバッタと力を合わせて切り倒している。
律の部屋でゲームをするのが、私たちの日課である。
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