袋小路。

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 家に着き、自分の部屋に入り、優衣から受け取った紙袋を適当に床に置く。  「…ゲーム、取りに行こうかな」  部屋を出て、脱いだばかりのスニーカーにまた足を通した。  どうしても期待してしまう。  何かのきっかけで、また優衣はひょっこり遊びにくるんじゃないか?  その時、あのゲームがあったら喜ぶだろうな。  どうして俺は、言葉でも態度でもあんなにはっきり避けられたというのに、現実を受け入れられないんだろう。  だって全然慣れないんだ。  優衣とあまり会話をしなくなって2ヶ月ちょっと経っているのに、優衣が傍にいない事が不自然で仕方ない。  優衣がいないという、居心地の悪さが消えない。
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