袋小路。

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 音楽がなくなると、優衣と晃は今頃何してるんだろと、2人の事が脳裏を過る。  楽しくやっているのだろうか。  俺のいないところで、2人だけで…。  イライラが再燃。  なんで俺がアイツらに腹を立てなきゃいけないんだ。  俺だって…。  隣に座っている優奈さんの肩を掴み、そのまま押し倒して跨った。  優奈さんの唇を貪り、洋服をたくし上げる。  -------------9月。  終わりかけの夏。  この日は残暑が厳しくなくて、エアコンはつけずに窓を開けていて、生ぬるい風がカーテンを撫でていて。  ヒラヒラ靡くカーテンの向こうから、救急車の音がした。  --------------優衣。  頭に優衣の顔が浮び、優奈さんのシャツの中に突っ込んでいた手が止まった。
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