袋小路。

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 毎日当たり前の様に一緒にいた優衣が、こんなにに近くにいるのは2ヶ月ぶりだった。  なんともいえない安定感。  何に安心をしているのか分からないけれど、ホッとする。  やっぱり優衣は、しっくりくる。  だけど、約束通り優衣とは会話もない。  ただひたすらに優奈さんを探した。  色んなコンビ二を覗いて、色んなファミレスにも入った。  ネットカフェでは、優衣が保険証を見せながら『家族を探しているので、個人情報の関係もあるかと思いますが、姉がいるかいないかだけ教えて頂けませんか??』と必死に頭を下げていた。  が、優奈さんはなかなか見つからず。
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