行き止まり。

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 …まぁ、そうなるわな。  優衣は俺並みに朝が弱い。  なのに、バス通学の今、優衣は俺より早起きをしなければならない。  マンション付近のバス停から出ているバスは、学校へ行くには遠回りの路線。だから、自転車通学するより時間がかかってしまうという、どちらかというと不便な交通手段。  故に、俺より更に睡眠時間が短い。  そりゃあ、瞑想もしてしまうだろう。  悟りを開け、優衣。  などと、優衣を横目に俺も机に突っ伏していると、  「何だよ、律も寝不足?」  頭の上から声がした。  顔を上げると晃がいて、  「優衣も昨日寝てないみたい。『マンガ読んでて寝忘れた』って言ってたけど…本当かな。また事故の事思い出して眠れなくなったとかじゃないかな」  晃が心配そうにチラっと優衣の方を見た。
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