行き止まり。

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 出場種目の振り分けの結果、俺は晃と一緒にサッカーのチームに入る事になった。  晃も俺も中学はサッカー部。  サッカー自体は今も好きなのだが、2人共『インハイ行こう!!』『目指せ全国!!』的なサッカー熱を持っていなかった為、俺らも今は帰宅部。  久々のサッカー。  優衣には悪いなと思うけれど、やっぱりちょっと楽しみ。  滾る熱はなくとも、優勝して学校1を取ってやろう位の、線香程度の熱さはあったりして。  そんな俺らのクラスは、球技大会までの間、用事のないヤツは放課後に集まってそれぞれの競技の練習をする事になった。  球技大会に出られない優衣も、家には帰らず晃の練習を見学するらしい。…ラブラブですこと。  幸せそうな2人がむかつくのは、自分たちがあまり上手く行っていないからだろう。  優奈さんを大事に出来ていない認識はある。だから、自分が悪い。  だけど、優衣とこのままの状態でいるのは、やっぱりどうしても嫌なんだ。  優奈さんを最優先に出来ない。ワガママで自己中な考え方。  何て根性が悪いのだろう。優奈さんに対しても、晃に対しても、優衣に対しても。  自覚があって直さない俺は、本当に底意地が悪い。
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