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「『だけは』って」
嬉しかったくせに突っかかると、
「細かい事にこだわってないで、急いで練習に行きな。本番、律がカッコイイプレーしたら、写真撮ってお姉ちゃんに送ってあげるからね」
優衣が、今度は俺の背中を押して、教室から出て行くように促した。
「ハイハイ」
どうせ俺と一緒にグラウンドへ行きたくないだろう優衣を置いて教室を出る事に。
俺のカッコイイプレーを優奈さんに…。
見せたいとも見て欲しいとも、考えもしなかった。
ただ、優衣の応援が晃に向くのが、切なかった。
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