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それから、毎日の様にサッカーの練習をした。
ただの練習なのに、晃を応援すべく、優衣も毎日練習を見学に来ていた。
------------そして、球技大会当日。
久々のサッカーの試合。ワクワクする。
サッカーコートの近くには、応援の女子たちがいて、その中には勿論優衣の姿もあった。
優衣は晃の応援をする為に来ているのだけど、優衣は俺の事など見はしないのだけど、優衣が見てようがいまいが、勝ちたい。
優衣の希望通り、優勝したい。
…やっぱり応援して欲しい。
サッカーの試合はトーナメントで、オレのクラスは順調に勝ち進んだ。
晃はあんまり調子が出ていない様だけれど、俺はすこぶる好調。
時折優衣がスマホを向けて、俺のファインプレーを撮影してくれる程の活躍ぶりだった。
調子良く勝ち続けて、遂に決勝戦。
相手は、ついこの前までサッカー部に所属していた元部員がゴロゴロ紛れ込んでいる3年生のチームだった。
ウチの学校の球技大会は、所属している部活の試合には出られないルールになっているのだが、3年は引退している為、例外。最後だし、イイッしょっという暗黙の了解。
それは全然アリだとは思うけど…手強い相手だこと。
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