舗装路。

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 「あ、あの!! 俺、真面目に付き合うので、優衣とお付き合いしても良いですか?」  優衣の家を出る前に、言い忘れていたお願いを優衣の両親に話す。  「反対する理由がないでしょう? ごめんなさいね。律くん、悪い事なんかしてないのに目の敵みたいにしてて。今度久々に、ウチと律くんの家族とでバーベキューでもしない? お父さんとお母さんに都合聞いてもらっていいかな?」  さっきまでキレていた優衣のお母さんが、申し訳なさそうな顔をして、優衣と俺との事を承諾するだけでなく、あの事故の日から出来てしまった、俺や俺の両親との蟠りさえも取り払おうとしてくれている。  「聞いておきますね!! オトンもオカンも喜んで行きたがると思います。ありがとうございます!!」  優衣のお母さんの気持ちが、嬉しくて仕方がない。  「てゆーか、早く優衣の事を捕獲しに行って!! やっぱり心配なのよね。また事故に遭ったらとか考えちゃって。  律くん、優衣はわがままだし、今日みたいに自分の思い通りにならない事があると、子どもみたいに拗ねる様なめんどくさい子だけど、悪いコではないと思うから、どうぞ宜しくね」  優衣のお母さんが『早く早く』とオレを急かす。  「はい!! 行ってきます!!」  優衣の両親に軽く頭を下げ、既に靴を履き終えて家を出て行ってしまった優衣を追うべく、急いでスニーカーに足を突っ込んで玄関を出た。
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