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明くる日
「先輩!途中でどこにいったんですか。大変だったんですよ」
後輩の説明によれば俺と未来(みく)が帰ったあと婦長が俺の後輩に絡みだし、あげく盛大にリバースしたそうだ。
「悪い、気分が悪くなったから先に帰ったんだ」
「あとで店の弁償分も割り勘でお願いしますよ」
「まじかよ」
最悪の合コンだ。
やはり彼女など作るべきではないのか。
「それより、一緒に帰った子とはどうなったんですか」
「一緒に帰った?」
「またまた!かわいい看護士と帰ったそうじゃないですか」
「あの子か」
俺はただ介抱してもらったと話し、連絡先を交換したことは黙っていた。
「じゃあまたセッティングしますんで」
「いや、しばらく合コンは遠慮するは」
「またまた~」
後輩はにやけた面(つら)で自分の席に戻っていった。
それから数週間が立ち、俺はすっかり未来(みく)と連絡先を交換したことを忘れていた。
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