26人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな気分でも、虹は手が届きそうな程近くにあるように見えて…
ちょっと先、ほんのちょっと先。
走っていけばふもとに辿りつきそうな気になってくる。
気が付けばもうたまらず、私は走り出していた。
もう少し。
もう少し。
だって虹はあんなに目の前にあるんだから。
追いかけても逃げられているように、いつまで経っても私と虹の距離は縮まらなくて、今思うとムキになっていたんだろう。
走って、走って、走って。
ふと、虹の先っぽが見えた気がしたの。
見つけた。
虹のふもとを見つけたよ!
最初のコメントを投稿しよう!