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そんな結香から告白された時は、心臓が止まるのではないかという程驚き、嬉しさをも超える感情が体を支配したのを覚えている。
そしてバイトに明け暮れる中、デートらしいデートといえば、学校帰りによるファーストフードを店内で一緒に食べる事だった。
付き合い初めの頃は、自分が施設で暮らしていた事を隠していたが、自分の全てをさらけ出す結香と接する内に、意を決して自分の生い立ちを話した。
自分の過去に涙を流してくれた結香に対して、恋心が愛へと変わった瞬間だった。
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