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合コン②
「じゃあ自己紹介からするね~
俺、小林夕志、小学校の先生やってまーす」
「野村圭吾、会社員です」
「さ、佐伯洸です。よろしくお願いします」
「じゃあ次は私からね。町山香絵、24歳です」
「西良子です24歳です。よろしく」
「な、中村柚穂です。22です、よ、よろしくお願いします。」
僕、佐伯洸は今、合コンに来ています。
「佐伯さんってかわいい顔してるよね。
24に見えないもん。童顔でしょ」
「そ、そーかな。うーん、よく言われる」
なんか僕、こうガツガツ来る人苦手だな。
もっと、他の人・・・
「な、中村さんはお酒飲まないの?」
「わ、私、お酒はちょっと。」
なんだか中村さんはキョドっているようだ。
なんか新鮮。
僕より身長低いし、大人しいし、かわいらい。
「中村さんは合コンとか初めてなの?」
「はい、今日は先輩、あ、町山さんからお誘い頂いて参加したんですけど、やっぱりこーいうのは苦手みたいです」
「僕もいきなり参加してくれないか、って小林に頼まれたから来たけど、ハッキリいうと苦手かな」
「お、同じですね」
ようやく慣れたようなのか。
話がスムーズにできている気がする。
「あ、あのまたお会いしてくれませんか?」
「僕も、中村さんとはまた会いたいって思ってたんだ。あ、番号交換しない?」
「は、はい!」
「お!なんだなんだ。
佐伯は中村さん狙いだったのか!やるな」
「こばやし~、一回階段から落ちて目、覚ませよ。
相当酔ってるぞ」
「ひどっ!そんな飲んでねーよ!
なんでお前は俺には冷たいんだよ、なぁ野村」
「小林はうざい。ねぇー圭吾。」
「ほーらー、俺だけ苗字呼びだし。」
「ほらほら2人共、女子が見てる前で馬鹿馬鹿しいこと言わない」
このやり取りをみていた町山さんと西さんは笑っていた。
もちろん、中村さんも。
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