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…………本当にどうしよう……。
ソファでスヤスヤと眠る彼を見ながら頭を抱えた。
嫌な予感は当たり、彼は居座った。
どんなに帰ってくれとお願いしても、警察に通報すると脅しても、彼は首を横に振るばかりだった。
どこにも帰る場所なんてないと潤んだ瞳で訴えかけられて、どうすれば良かったのだろう。
理由を聞くと、どうやら思った通りお金持ちのお坊っちゃんだったらしく、今時本当にあるのか?と思うけど、政略結婚させられそうになっているらしい。
それに反抗して家出したようだ。
で、憂さ晴らしに飲んで飲んで飲みまくって泥酔した時にあたしが拾ってしまったらしい。
土下座までされて、置いてくれと頼まれて、あたしは嫌とは言えなかった。
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