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「おかえりなさい」
いつもは暗い部屋に明かりがついている。
そして、玄関には微笑みながら立っている人物。
…………忘れてた。
昨晩、酔っ払った男の子?男性?を拾ったんだ。
いつものように帰宅し、おにぎりを食べてビールを飲んだ。
で、もう一本ビールが飲みたいなと思って散歩がてらコンビニへ。
時間は確か22時半くらいだったと思う。
その帰りに、酔っ払って公園のベンチで寝ていた彼を見つけた。
放っておく事もできたが、アルコールが入っていて少しいい気分だったんだろう。
「大丈夫か?」
あたしはそうやって声を掛けた。
「うーん……大丈……うっ……気持ち悪い……」
街灯の下、青い顔をした彼をあたしは自宅に連れ帰った。
家を聞いても首を横に振り、そのせいでさらに気分を悪くするという悪循環を繰り返した結果そうするしかなかった。
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