夜と朝の間に…

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昭和49年11月29日の午後2時過ぎのことでありました。 この日、2歳だった私は実母に連れられてドンドビ交差点付近にあります今治大丸へ行っていました。 私は、実母と手をつないで楽しい時間を過ごしていました。 しかし、その時に実母が中学時代の親友の女性(当時女子大生)と再会したことが原因で置き去りされてしまいました。 実母の友人の女性は、華の女子大生で毎日がパラダイスの暮らしをマンキツしていましたが、実母は育児とモデルのお仕事に追われている暮らしをしていました。 実母の友人の女性は、実母と会えたのでとてもうれしい表情をしていました。 「やだ…きょうこじゃない…久しぶりぃ…」 「あい子…元気だった?」 「うん…アタシは華の女子大生ライフをエンジョイして暮らしているわよ…きょうこはどうなのかしら…」 「アタシィ…アタシは…」 実母は、友人が華の女子大生ライフを送っていることを聞いたとたんに表情が曇ってしまいました。 …と同時に、アタシはどうして高校をやめてしまったのだろうかと思っていたので気持ちがブルーになっていました。 そんな実母に対して、友人はこう言いました。 「ねえねえきょうこ…」 「何よぉ…」 「時間空いている?」 「えっ?」 「時間空いているって聞いているのよぉ…」 「時間?」 「せっかく再会をしたのだから、遊びに行こうよぉ…」 「でもぉ…今日は…よーくんのお誕生日のプレゼントを買いに来たのよ…だから…」 実母が気乗りしない声で言うたので、友人は『そぉ~』と残念そうな声で言うてから実母にこう言いました。
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