プロローグ・終着駅は始発駅

4/5
前へ
/723ページ
次へ
それから1ヶ月半後の3月中旬頃のことでありました。 ところ変わりまして、今治市中心部にありますきょうこが通っている中学校にて… この日は、中学校の卒業式が行われていたのできょうこは卒業式に出席をしていました。 しかし、きょうこの両親は卒業式に出席をしていませんでした。 彼女自身もまた、卒業後の進路が未定になっている状態でありましたので、うれしくありませんでした。 彼女の両親が共稼ぎであるために、家族で卒業後の進路について話し合うことをしなかったので、卒業後の進路を決めることも受験勉強をすることもできませんでした。 どんな高校へ行きたいのか… どんな職種につきたいのか… どんな人生を歩みたいのか… そんなことを思えば思うほど、気持ちがなえてゆくばかりでありました。 松山で暮らしているよしあきと出会ったのはきょうこが中2の時に雑誌の文通コーナーを通じて知り合った… それも… よしあきが少女マンガ雑誌を愛読していたことがきっかけで知り合った… 最初は手紙だけだったが、日増しに会いたくなって会うようになった… きょうこは、よしあきから『きょうこが16歳の誕生日になったら入籍をしよう…』と言う言葉を信じてよしあきと付き合っていたが、3月頃によしあきが道後のソープの女と付き合っていた上に、福音寺の国道沿いのラブホでよしあきがソープの女と二人で出てきたところを目撃したので、きょうこはひどく傷ついてしまいました。 アタシのことを好きだと言っておいて、あきたから道後のソープの女に求めるなんて… あんまりだわ!! きょうこは、よしあきとそれっきりになってから無気力の状態になっていたので、高校進学をあきらめてしまいました。 きょうこは、父親の親族の紹介で追加募集で合格(面接だけ)しました私立の女子高に入学することになったので、仕方なく入学をすることになりました。
/723ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加