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「おじょうちゃん…おじょうちゃんは高校行きたいの?行きたくないの?」
「何でそんなことをアタシに聞いてくるのよ!!」
「どうしてって…おじょうちゃんは高校に行きたいのよね…」
「ゼーンゼン!!」
「どうして?」
「はぐいたらしいわね(ムカつく)!!どうしてアタシに高校に行きたいのよねと聞いてくるのかしら!!行きたくないと言ったら行きたくないのよ!!」
「どうして行かないのよ…」
「人のコネ使って合格した高校だからよ!!」
「それじゃあ、どうしたいのよぉ…せっかく入学できた高校なのに…」
「せっかく入学できた高校だから行けと脅迫しているのかしら!!」
きょうこがますますイコジになっていたので、女医さんは泣きそうな声できょうこに言いました。
「おじょうちゃん…おじょうちゃんは高校に行けなくなってしまったらどうしようかと考えたことがあるのかしら…高校に行けば楽しい時間が3年間続くのよ…おじょうちゃんは楽しい時間はいらないと言うことよね…」
「楽しい時間って?」
「夏休み…冬休み…体育祭…文化祭…修学旅行とか交換留学だとか…恋もできるのよ…いい特典もたくさんあるのに…」
「(冷めた声で)アホみたい…あんたは、楽しい時間と言うたら遊ぶことを言うてはるのかしら…学校の勉強は後回しにしてもいいと言うことなのかしら…」
「おじょうちゃん…」
「そういう先生はどうなのかしら…」
「えっ?」
「そういう先生は、高校時代に遊んでばかりいたのかしら!?」
「えっ?」
「あんたは、どこの大学出?」
「アタシは医大卒よ…」
「チョーふざけているわねぇ…」
「えっ?」
「えっ…じゃないわよ!!」
きょうこは、タメ口まじりの声で女医さんにキツイダメ出しを喰らわせました。
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