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アゲハ「…くそ、まだいるのかよ」
肩で息をしながら、目の前にいる「禁人種(タヴー)」に視線をうつす
倒しても倒してもどこからわいて出てくるのか一向に減る気配のない「禁人種(タヴー)」
アゲハ「はあ、はあ…ッはあ。」
鼻の奥がツーンと痛み、目の縁から涙が染み出る
頭が朦朧としはじめ足元がふらつく。
周りをみても、疲れたように膝に手をつくもの地面に倒れる者それぞれだがみんな疲労困憊であることは確かだった
???「へぇ、楽しいことやってんじゃん」
その時、どこからかそんな声が聞こえた
アゲハ「ッ?!だ、誰だ?!」
「みて、上!!」
指差す先、誰かが俺達の方に向かって飛んでくる
ドオォンと地響きがなり砂埃が舞う、そしてそこから姿を現したのは闇にも映える黒髪に端正な顔立ち
華奢で長身な男が一人
???「助けてやろうか?」
アゲハ「…え、アンタ誰だよ」
なんだコイツすげえ、上から目線なんだけど
それに…、一番最初の雨宮に雰囲気が似てる
いや、もしかしたらそれよりも酷いかも…。
雨宮「(この人私より酷い状態?)
あの…、もしかして間違っていたらすみません。
祭先生の一番弟子の工藤新一さんですよね…?」
アゲハ「え?!マジで?!あのおん…人の一番弟子?!」
衝撃的な言葉に俺は思わず声をあげ
俺達の目の前にいる男に視線をうつす
だって、え、嘘だろ…?!祭ってあの祭先生だよな?酒が大好きで吐くまで呑んでいるあの…!!
???「まあ、そうだけど
でも、俺はアイツを越える。
誰かの下につくなんざまっぴらごめんなんでな」
アゲハ「マジかよ…。本当に祭先生の一番弟子だなんて…」
衝撃的過ぎて言葉が出てこないとはまさしくこの事だろう。
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