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「み……雅……雅様!」
「……んっ……けー…ちゃ?」
「はい。」
けーちゃんだ。
夢じゃなかったんだね。
良かった。
そういえば、ここどこなんだろう。
見たことない場所だなあ。
「けーちゃん、ここどこ?」
「保健室です。」
保健室?
僕食堂にいなかったっけ?
「あぁ、雅様は食堂で倒れられたのです。きっと引越しで疲れが溜まっていたのでしょう。今日はゆっくりお休みになってください。」
そんなに疲れてたかな?
「うん。わかった。」
けーちゃんは、いいって断る俺を軽々と抱えて、おんぶして部屋まで運んでくれるんだって。
俺は子供じゃないよ!
けーちゃんの背中はあったかくって、懐かしい感じがした。
「あのねけーちゃん。俺ね、さっき寝てる時すごくいい夢を見たんだ。とーっても懐かしい夢。……でもね、どんな夢だったか覚えてないの。」
とっても幸せな夢だったんだ。
とっても。
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