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「九重雅様に用があって参りました。」
九重雅君に用があって来たんだ………って俺!
なんかしたかな?
初対面のはずなんだけど。
やらかした!?
ガクブル
呼び出し食らうとか何やらかしたんだろ?
全然思いつかないよ。
うるうる
もう泣きそう。
「九重雅様!貴方にお願いがあって参りました。」
「お、お願い?」
「はい。九重雅様、貴方の親衛隊を作らせていただきたいのです。」
「しんえーたい?爽と同じやつ?」
「はい。」
「でもしんえーたいって何するの?」
「九重雅様を親衛する隊です。」
「……わかりません。」
すると先輩さんはどこからか広辞苑を取り出して1発で親衛隊のページを開いた。
すっ、すごい!
どこからか取り出したんだ!
それに1発で当てるなんて!
「辞書的な意味ですと常にある人を取りまき、つき従う人たち。特に芸能人の熱烈なファン。とありますね。」
「はぁ。」
「要約すると、九重雅様のファンクラブみたいなものです。」
ファンクラブ………
「えー!俺に?」
「はい。」
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