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こんこん
がちゃ
「失礼致します。十三田光です。親衛隊の申請に参りました。」
「失礼します。」
初めて入った風紀室は教室の何倍も広くてそこに会社みたいな感じで机が置いてあった。
奥の方に行くにつれて偉い人が座ってるんだって。
それで親衛隊の申請は親衛隊取り締まり課長に出さないといけないみたいだからどんどん奥に入って行ってるよ。
もちろん風紀委員の案内付きで。
親衛隊取り締まり課長って言うのは、親衛隊が悪さをしないように見張ってる課なんだって。
みんないい人そうなのに。
それにしても風紀委員って少ないんだなぁ。
うちって結構生徒いるし、風紀室も広いからもっといるのかと思ったけど15人くらいしかいないよ。
っと、そろそろ課長の前に着くみたい。
入口から遠すぎだよ。
「課長。親衛隊の申請に参りました。受理をお願い致します。」
「本人は?」
なんだか不機嫌そうな声が聞こえてる。
えっ、なんで見えないのかって?
いやあ、先輩細いし背もあんまり高くないイメージだったんだよ。
でも意外と背が高くってさ、見えないんだよねー。
ちょっとそこ!
俺が小さいだけだって?
黙らっしゃい。
俺はちびじゃないもん……………多分。
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