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「大丈夫ですよ。心配してくれてるんですよね?ありがとうございます。月さんは私のせいで努力が無駄になったのに、私にとても優しくしてくれて………とっても他人思いで、優しい人なんです。」
「ごめんなさい。俺がこんな事聞いてしまって良かったんですか?」
「いえ。こちらこそこんなくらい話をしてしまってすみませんでした。雅君といるとついつい気持ちが緩んで、いつもは言えないようなことまで話してしまいます。ずっと誰かに聞いて欲しかったんです。
聞いてくれてありがとうございました。」
ふぅ。
よかったぁ。
「こほんっ。それで、話を戻しますが、そんな月さんがあなたを一人で教室に帰らせるとは思えないんですが。」
ひっ
笑顔が怖い。
さっきよりも怖い。
「雅君、どうして一人で教室に?」
うぅっ
目が笑ってないよ麗先輩。
「ごめんなさい。保険医さんが迎えを呼ぶと言ったのを無視して一人で教室に向かうことにしました。」
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